2015年3月24日火曜日

5つ星映画 「めぐりあう時間たち」

「めぐりあう時間たち」は、僕の一番好きな映画です。
好きなものの中から一番を選ぶのは難しいことですが、これは僕の一番です。
2003年公開だからもう12年前。映画館で二度観ました。映画館に二度観に行ったのは、後にも先にもこの時だけです。
その後DVDも買って、2度ほど観たと思います。
そして昨夜、約10年ぶりで観ました。
三つの時代の女性のある一日の物語です。それぞれの時間的に隔たった一日が、めまぐるしいほどに絡み合いながら展開してやがてつながっていくのですが、けっして解りづらくはありません。
この映画が描いているのは「時間」です。絶えず流れては消えていく時間を、三つのたった一日の物語でみごとに感じさせてくれます。
「時間は来る。その後も、その後も・・・・」
三つの一日がまさに悲劇的な一日なのですが、なんだか妙に深く共感できるのです。
共感からは勇気が得られます。
僕にとっては、そういう映画です。
実は、今回観て少々ショックを受けました。これほど好きで何度も観たのに、始まりの印象的な場面も、三つの時間の絡まり合いながらの展開も忘れていたんです僕の中では古い順に三つの物語が並んでいました。観ながらあぁそうだったってな感じで。この映画の大事な部分なのに。
人の記憶の不確かさなのか、自分の脳の劣化なのか。
まぁ、忘れた分、また新鮮に楽しめたと明るく考えることにします。


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