燗酒が好きで、夏でもたまに燗して飲むんだけど、信州はもう、燗酒飲む人も少なく無いと思う。
今晩は、燗にぴったり、「朝日山 千寿盃」
これはよく飲む。いくら飲んでも飽きない。そして安い。勿論旨い。こういう酒が良い酒だ。
肴は、これ。久しぶりの鯉の煮付け。
こうして見ると少々グロテスク。ここらへんでは、「鯉のうま煮」とか、「煮鯉」とか言いますけど、醤油と砂糖で甘く煮た、鯉の煮付けです。
珍しいというほどのものじゃないだろうけど、鯉食べない所も多いみたいですね。
鯉をなんの処理もしないで輪切りにして煮ます。鱗付きの皮も、内臓も、全部食べます。
旨いんです。特に内蔵が。焼きトンのレバーみたいな感じ。
ただ、鯉は骨が多くてね。多いっていうのか、Y字形の硬い骨が、身の中に規則性を見い出せないようなかたちで入っています。輪切りで煮るっていう調理方法のせいでそうなるのかもしれないけど、とにかく骨が多い。それで嫌いっていう人けっこういるけど、そういうたわけ者は食べなくてよろしい。
僕は魚を綺麗に食べるの得意で、どこへいってもほめられてきたけど、鯉を綺麗に食べるのは無理。
口の中の骨を舌で選り分けて、指で取り出して皿の端っこへ。硬いもんだから、飲み込んだら危険。小さな子どもには食べさせられない料理です。
こんな風に骨を取り出しながらゆっくり食べるのが、酒の肴に良いんだなぁ。
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