去年の暮に、正月休みに観ようと思って映画のDVDを何本か買ったんです。
なのに、一番短い50分足らずの無声映画を一本観ただけでした。毎日、朝から飲んだくれてて。
で、最近になって残りをぼちぼち観だしたんですが、素晴らしい作品に出会いました。
素晴らしいというより、すごい作品です。
"何がジェーンに起こったか?"
50年以上前のモノクロ作品です。有名な作品ですから知ってはいたのですが、驚きました。
DVDのケースの裏には、”ハリウッドの内幕を描くサイコ・サクペンス”なんてありますが、
ちょっと違います。ハリウッドの内幕はあんまり関係ないです。
歌と踊りで大人気の子役スター、ジェーンの華やかな舞台シーンから物語は始まります。
舞台の袖には、母親といっしょに、複雑な表情で見つめる姉のブランチ。
そのショーのあとに、この物語のエンディングに強烈に効いてくるエピソードがあります。
場面は約20年後。
姉妹の立場はすっかり逆転しています。姉のブランチは大女優、妹は過去の人。
そんな或夜に、姉妹が車で事故を起こしてしまいます。
数十年後。かつてブランチが購入した屋敷に老女となった姉妹が暮らしています。
ブランチは半身不随で車椅子、ジェーンはアル中。
ここからがこの映画の主要部です。
何がジェーンに起こったか?です。原題もそのまま "WHAT EVER HAPPEND TO BABY JANE?"
この先の内容には触れません。
最後にあの事故の真相が明らかになり、全く見事な、悲しくて美しいラストシーンへ。
このラストシーンは秀逸です。多分、ずっと忘れないでしょう。
とにかくオススメします。僕、映画随分たくさん観てきましたけど、これだけ観てよかったと思えるのって滅多にありません。
好きなもの語る時って、ちょっと力み過ぎますね。
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